キラめく堕天使

「さっきあなたのフィックスと接触したから、私のことを読まれてしまったわ。

けれど同時に彼のことも分かったの。

ふふっ。ゆっくり苦しみなさい」

 言って、彼女はその姿を揺らめかせ、小さなトンボのような形になると、飛び去った。

 オレはわけの分からない苦しみに襲われていた。

 嫌悪感。

 この意識が強すぎて、何を苦しんでいるのか分からない。

 オレはすとんと膝を落とした。

 目を閉じると、真っ赤な映像が蘇った。

 オレの中では始めて繰り広げられる映像。

 けれど、このフィックスの中では何百回、何千回も繰り返された惨劇の瞬間なのだ。

 オレであるフィックスが、何かを、いや、誰かを食らっているのだ。

 オレは吐き気がした。

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