キラめく堕天使
目の前には、オレを覗き込んでいる、シュロスとラビの顔があった。
「よかった。記憶、消えたみたいね」
オレはシュロスがさっき何かをオレに飲ませてくれたことを思い出した。
しかも、オレはそれを強引に奪って飲んだ。
オレは自分の態度が恥ずかしかった。
「このフィックスは、その記憶に耐えられなかったのよ。
だから、自滅する道を選んだの。
あなたが“人間になるお酒”を飲まされるのも、彼は黙ってみていたのよ」
オレの頭は少しずつすっきりしてきた。
「ここで、記憶を消してもらえば良かったのに。
何も自分が消えなくても」
言いながら、自分が、フィックスとして、最後の涙を流すのを感じた。