キラめく堕天使
左手に続いている岩の道を歩き、少し広い場所へ出て、オレは足を止めた。

 四方を岩の小山にふさがれている。

 そして右手の小山には、穴が口を開けていた。音はそこから漏れている。

 何だろう。

 近づいてみると、穴の横にせり出した岩を利用して、ランプが置かれてあった。

そのオレンジ色の明りが穴の中の、更に深みを照らしていた。

 オレは明りに導かれるまま、中に入って行った。

 あちこちにランプは置かれ、穴の奥へ奥へと照らしている。

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