キラめく堕天使
魔界には、妖精もいるのか?

 覗いていると、工夫の一人が動きを止めた。

「ダイヤだぞ」

 そいつが言うと、他の者たちも一斉に作業を止めて、その一人のところに集まった。

 そっと、つるはしを動かす。

 すると、掘っていた壁から、大きな輝く塊がポロリと一人の手の中に落ちた。

 ああ、宝石。

 ここで魔法を使うために必要なんだったっけ。

 ダイヤなら、さぞかし高等な魔法を使えるんじゃないかな。
 
 よく分からないけれど。

 しかし、小人の手のひらは身体に対して大きかった。

普通の人間の男の拳くらいはある。
< 99 / 212 >

この作品をシェア

pagetop