荊姫~第二章~
「っ!?」

「っ……テメェ…」

ユキは身体を強張らせ

少年は空を睨みつけた

―可哀想ね…記憶がないから、自分が手にかけた人間も思い出せないなんて

「…手に……かけた………?」

ユキは目を見開いた

「っ今すぐ立ち去れ!!」

少年は焦ったように叫んだ

―あら、怖い怖い

空の声は楽しそうに言った

少年はものすごい剣幕で睨みつけた

「………來菜…さん?」

ユキが恐る恐る空に問いかけた

―………

「來菜さん…ですよね?」

―……クスクス、さぁ…どうかしら……クスクス…

空の声は

ユキへの回答をはぐらかしながら消えていった
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