荊姫~第二章~
「……來奈さん…」

「………」

少年は

空を見つめるユキを

複雑そうな顔で見ていた

「………あの…私……」

「……お前は殺してない」

ユキが

"誰かを殺したんですか?"と

言い終わる前に

少年は答えた

「……誰も殺してない…誰も……」

少年はユキの頭に手をのせた

ユキは不思議そうに少年を見つめた

「……時間だ」

少年がそう言うと

ユキの体が光に包まれ始めた

「え……?」

「仲間の元へ戻れ……」

「ちょっと……まっ…」

ユキは少年に手を伸ばすが

あと少しというところで

ユキの意識は闇に沈んだ
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