荊姫~第二章~
「これは……歌声?」

ユキはよくよく耳を澄ませ

歌声の聞こえるほうへと歩みを進めた

「……綺麗な歌声……男の人でしょうか?」

歌声は次第に大きくなり

声で性別が判断できるほどまでに近くなった

「……なんて寂しそうな歌声…」

ユキは歌声へ進む足を速めた
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