荊姫~第二章~
「……いた」

ユキがたどり着いた場所には

一人の男がいた

その男の声が奏でるメロディーは

切なく・悲しく・寂しさを感じさせるものだった

「瞳に……光が見えない」

ユキが見たその男の目には

光がなく、闇のように沈んだ色をしていた

そして、男の横顔は悲しい表情をしていた
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