虹色に変わる恋
食事を終えた私達


「後はお二人でゆっくりどうぞ」


強制的に二人っきり


デザートとコーヒーを済ませ、ホテルの庭園を歩くことにした


その時、彼は私にとんでもないことを言い出した


「俺は束縛嫌いだし、結婚なんかする気もない。でも、父が結婚したら会社を任せるって言うから受けただけ。彼女も作るし、ま、愛のない結婚だから、君を幸せには出来ない。君には悪いけど…」


淡々と言うから頭の中で理解出来ない


ただ、愛のない結婚…幸せには出来ないという言葉ばかりが頭の中で繰り返す


さっきのカップルを見ていた分、余計辛い





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