グリンダムの王族
お城での毎日に慣れてきたリズは、楽しみを見つけられたことで当初のようなストレスを感じることもなくなっていた。
朝からお妃教育を受け、夕方からは厨房で仕事をしたりパンを焼いたり。
充実した日々を送っている。
いつの間にか王弟の側室が現れるのが当たり前になっている厨房では、リズが側室であるという事実も忘れ去られようとしていた。
そんな場所が居心地よくて、リズは今日も時間が経つのを忘れてそこで過ごしている。
「リズ様、そういえば先ほど侍女がお迎えに来てましたが、まだ大丈夫ですか?」
ふとララが思い出したように問いかけた。
リズはその言葉にハッとしたように固まった。そして思わず周りを見る。
厨房は地下にあるので外の様子は見えない。
けれども見るまでも無く、とっくの昔に時間切れだった。
「大変、、、戻らないと、、、」
リズは慌てて手を洗うと、「それじゃ、ララ。また明日ね!」と言って慌しく去っていった。
ララは呆気にとられたようにその背中を見送ったが、やがてぷっと吹き出した。
朝からお妃教育を受け、夕方からは厨房で仕事をしたりパンを焼いたり。
充実した日々を送っている。
いつの間にか王弟の側室が現れるのが当たり前になっている厨房では、リズが側室であるという事実も忘れ去られようとしていた。
そんな場所が居心地よくて、リズは今日も時間が経つのを忘れてそこで過ごしている。
「リズ様、そういえば先ほど侍女がお迎えに来てましたが、まだ大丈夫ですか?」
ふとララが思い出したように問いかけた。
リズはその言葉にハッとしたように固まった。そして思わず周りを見る。
厨房は地下にあるので外の様子は見えない。
けれども見るまでも無く、とっくの昔に時間切れだった。
「大変、、、戻らないと、、、」
リズは慌てて手を洗うと、「それじゃ、ララ。また明日ね!」と言って慌しく去っていった。
ララは呆気にとられたようにその背中を見送ったが、やがてぷっと吹き出した。