グリンダムの王族

やがて儀式の確認が終わり、クリスとセシルは侍女に導かれるままに神殿を後にした。

足早に進むクリスの後ろをセシルがついていくような形で歩く。

「、、、相変わらず子供っぽい」

セシルが後ろで呟く声が聞こえているだろうが、クリスは振り返らなかった。
聞こえないフリをして歩く。

「どんな態度したって、結局結婚するしかないくせに」

セシルが追い討ちをかけるように呟く。
クリスの歩調が速くなった。できるだけ早く遠ざかりたいという意思が感じられた。

侍女が慌ててそれに追いすがる。セシルは遠ざかるクリスを見ながらやれやれとため息をついた。

「めんどくさいな、もう、、、」
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