グリンダムの王族
クリスは顔をしかめた。
「それは避けてくれ。
ファラントが巻き込まれる!」
さすがにそこには気づくらしい。
「だからこそ今回セシルに伝えるため呼び寄せたのです」
ラルフはあくまで冷静に返した。
セシルがクリスを見る。彼は険しい顔でじっとラルフを見ている。
「戦はまだ可能性の段階よね。
避ける手はあるのよね」
セシルが言った。
ラルフは黙って妹の目を見ている。
何も応えようとしない兄の様子にセシルは眉をひそめた。
「避ける気、、、ないの?」
「、、、今回すでに大事な近衛騎士隊長を殺されている。
騎士も数人犠牲になった」
ラルフは言葉を切った。そして一息つく。
「―――何もなかったことにできるか?」
セシルはラルフの鋭い視線に捕らえられ、言葉を失った。
隣のカインは黙って聞いているだけだった。
「ファラントには関係のないことだ、、、」
クリスが小さく呟いた。ラルフの視線がクリスに移る。
「そうですか、、、。
ファラントはグリンダムの同盟国のはずですが」
クリスがまた顔をしかめる。
同盟を結んだのは戦に巻き込まれるためではないという気持ちだろう。
セシルも正直、クリスの困惑は理解できる気がした。
何も言わないクリスに、ラルフはふっと笑みを浮かべた。
「今回もし戦を回避する道を選んだとしても、ゴードは諦めないでしょう。
ギルバードの存在がこちらに知られた時点で宣戦布告したも同じ。
グリンダムが動かないとは思わないでしょう。
あちらは必ず動きます」
クリスがじっとラルフを見ている。その顔にはまだ困惑が見える。
「つまり、ギルバードを捕らえれば自然と戦は始まる」
ラルフはそう言って少し考えると、「いや、ギルバードを捕らえたことがゴードに伝わった時に、、、か」と言い直した。
「それは避けてくれ。
ファラントが巻き込まれる!」
さすがにそこには気づくらしい。
「だからこそ今回セシルに伝えるため呼び寄せたのです」
ラルフはあくまで冷静に返した。
セシルがクリスを見る。彼は険しい顔でじっとラルフを見ている。
「戦はまだ可能性の段階よね。
避ける手はあるのよね」
セシルが言った。
ラルフは黙って妹の目を見ている。
何も応えようとしない兄の様子にセシルは眉をひそめた。
「避ける気、、、ないの?」
「、、、今回すでに大事な近衛騎士隊長を殺されている。
騎士も数人犠牲になった」
ラルフは言葉を切った。そして一息つく。
「―――何もなかったことにできるか?」
セシルはラルフの鋭い視線に捕らえられ、言葉を失った。
隣のカインは黙って聞いているだけだった。
「ファラントには関係のないことだ、、、」
クリスが小さく呟いた。ラルフの視線がクリスに移る。
「そうですか、、、。
ファラントはグリンダムの同盟国のはずですが」
クリスがまた顔をしかめる。
同盟を結んだのは戦に巻き込まれるためではないという気持ちだろう。
セシルも正直、クリスの困惑は理解できる気がした。
何も言わないクリスに、ラルフはふっと笑みを浮かべた。
「今回もし戦を回避する道を選んだとしても、ゴードは諦めないでしょう。
ギルバードの存在がこちらに知られた時点で宣戦布告したも同じ。
グリンダムが動かないとは思わないでしょう。
あちらは必ず動きます」
クリスがじっとラルフを見ている。その顔にはまだ困惑が見える。
「つまり、ギルバードを捕らえれば自然と戦は始まる」
ラルフはそう言って少し考えると、「いや、ギルバードを捕らえたことがゴードに伝わった時に、、、か」と言い直した。