グリンダムの王族

とりあえず話が終わったということで、4人は議会の部屋を出た。
ラルフがセシルを見る。

「帰国はいつにする?」

「どうすればいいの?事が起こるまでここに居た方がいいの?」

セシルの問いかけに、ラルフは首を振った。

「すぐには動かないだろう。
ファラントで俺の連絡を待ってくれ」

セシルは頷いた。そしてクリスを見ると、「それなら明日には戻りましょう」と言った。
クリスは黙って頷いた。

「分かった。
部屋を用意させる。
ゆっくり休んでくれ」

ラルフはそう言って先を歩いた。
そしてそこに居た女官に声をかけて指示を出している。

ふとクリスの目が、彼の後ろに居るカインを見た。
カインはクリスの視線に”ん?”というように眉を上げた。

「、、、殿下。
もし可能なら、リズと話をさせてもらいたいんだけれど、、、」

クリスの意外な申し出にセシルはちょっと驚いたように目を丸くした。

「2人でとは言わない。
貴方にも同席してもらって構わない」

クリスが重ねて言った。カインはふっと微笑むと、

「いいよ。2人で話しても」

と返した。
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