グリンダムの王族
少女は困ったように、

「すみません、、、。
着替える時間が無くて、、、」

とか言っている。

「言い訳は中でゆっくり聞かせてもらうよ。
今日はたっぷり時間がある」

国王は目が点になっている兵士を見ると、「こいつは王妃だよ。悪いな」と言って少女の腕を掴み、部屋に引っ張り込んだ。

兵士は王の言葉に凍りついたように固まったまま、再び閉ざされた扉を眺めていた。
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