グリンダムの王族
唇が触れ合うと、セシルはそっと目を閉じた。
温かい感触に身を委ねる。かつてと違い、それは甘くて優しいキスだった。

唇が離れると、クリスはそれを惜しむようにじっとセシルを見ていた。

「上手になったね、、、」

セシルがそう言って微笑んだ。それは本音だった。

「、、、ほんと?」

「うん、、、」

クリスが嬉しそうに微笑む。

「じゃぁ、もう1回いい、、、?」

クリスの問いかけに、セシルは「いいよ」と言いながら唇を寄せた。

二度目のキスはなかなか終らなかった。
何度も唇を触れ合わせながら、やがて激しさを増していく。
絡み合うようなキスに、セシルは少しずつ酔い始めた。

不意にクリスの手がセシルの服の中に入ってきた。
いつの間にかシャツのボタンを外されたらしい。

いつの間にそんなに器用になったのか、、、。
クリスの手がセシルの胸の膨らみに触れる。

そしてその頂を優しくつまんだ。

「んっ、、、」

痺れるような快感が走り、思わず声が漏れた。

クリスの唇が離れる。
その目が驚いたようにセシルを見ている。

「、、、そんな声、初めて聞いた」

「え、、、?」

”声って?”と聞こうとした口はまたクリスに塞がれる。

セシルの体はいつの間にか草むらの上に押し倒されていた。

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