グリンダムの王族
リズはその言葉に不思議そうにクリスを見た。

「、、、どうして?」

その疑問は当然だった。どんな弱味をにぎられているのかと思うだろう。

「家のための結婚でね。親同士が勝手に決めたんだ」

クリスはそう説明した。

「クリスのおうちは貴族の家系なの、、、?」

リズが問いかける。家同士の政略結婚なんて言われたらそう思うだろう。

クリスはちょっと迷いながら、「そう、だね、、、」と言った。

貴族に違いはない。
リズは納得したように頷いている。

「なんだかそんな気はしてた、、、」

俯いたリズにクリスは慌てて、「嫌だった?俺が貴族で、、、」と聞いた。

平民と貴族の差を感じてしまったのかと不安になった。

リズは首を振ると、「そんなことない!」と否定した。

「すごく育ちのいい雰囲気がしたから。住む世界が違うような。」

―――住む世界が違う、、、。

その言葉はクリスの胸をしめつけた。
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