グリンダムの王族
「、、、リズ」

ラルフが静かに語りかける。リズは立ち上がったまま固まった。
彼の瞳が、急に冷たくなったように見えた。

「―――私に逆らうことは許さない」

ラルフの言葉に、リズは背筋が寒くなるのを感じた。
王の一言に、リズはそれ以上何も言う事はできなかった。

ラルフはそんなリズから視線を外すと、背を向けて部屋を出て行った。

リズはラルフが去った後も、しばらくその場を動けなかった。
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