グリンダムの王族
不意に厨房の中に「カイン様、、、!」という声が響いた。
その声にリズも含め、皆が厨房の入り口を見る。そこに立つ人の姿に、全員が動きを止めた。
突然、その場の空気が変わった気がした―――。
軽装でも上等だと分かる服のせいか、彼の手首や胸元を飾る金の装飾品のせいか、顔を知らないはずの者もその身分を推し量ることができる雰囲気を纏い、彼は黙ってそこに立っていた。
彼の後ろには護衛と思える騎士も1人ついている。
張り詰めた緊張感の中、彼の落ち着いた緑色の瞳がゆっくり厨房を見回す。
それが自分を見つけて止まったのを感じ、リズは思わずビクッと体を震わせた。
誰もが作業の手を止め、カインを見ていた。
そんな視線を気にすることも無く、カインは1人階段を降りて厨房に入ってくる。
その動きに我に返ったように、皆が慌ててその場に跪いた。
リズの隣で働いていたララも膝をついて座る。
厨房の中で、リズだけぽつんと立っている形になっていた。
リズはハッとしたように周りを見て、慌てて自分も膝をついた。
カインがそんなリズを見て吹き出す。
そしてリズのもとに歩いてくると、彼女の腕を掴んで持ち上げるようにして立たせた。
「お前が膝をつく必要はないだろ」
リズは戸惑いつつカインを見た。まさかここに現れるとは思っていなかった。
「パンはどうした?」
カインの言葉にリズはハッとして固まった。
何も言えずに目をパチクリさせる。
カインはそんなリズに怪訝な顔をすると、「パンを作りにきたんだろ?」と聞いた。
そういえばそうだった。リズは俯いて、「すみません、、、忘れてました、、、」と正直に答えた。
カインはその言葉に目を丸くした。
「じゃぁ、何してたんだ??」
その声にリズも含め、皆が厨房の入り口を見る。そこに立つ人の姿に、全員が動きを止めた。
突然、その場の空気が変わった気がした―――。
軽装でも上等だと分かる服のせいか、彼の手首や胸元を飾る金の装飾品のせいか、顔を知らないはずの者もその身分を推し量ることができる雰囲気を纏い、彼は黙ってそこに立っていた。
彼の後ろには護衛と思える騎士も1人ついている。
張り詰めた緊張感の中、彼の落ち着いた緑色の瞳がゆっくり厨房を見回す。
それが自分を見つけて止まったのを感じ、リズは思わずビクッと体を震わせた。
誰もが作業の手を止め、カインを見ていた。
そんな視線を気にすることも無く、カインは1人階段を降りて厨房に入ってくる。
その動きに我に返ったように、皆が慌ててその場に跪いた。
リズの隣で働いていたララも膝をついて座る。
厨房の中で、リズだけぽつんと立っている形になっていた。
リズはハッとしたように周りを見て、慌てて自分も膝をついた。
カインがそんなリズを見て吹き出す。
そしてリズのもとに歩いてくると、彼女の腕を掴んで持ち上げるようにして立たせた。
「お前が膝をつく必要はないだろ」
リズは戸惑いつつカインを見た。まさかここに現れるとは思っていなかった。
「パンはどうした?」
カインの言葉にリズはハッとして固まった。
何も言えずに目をパチクリさせる。
カインはそんなリズに怪訝な顔をすると、「パンを作りにきたんだろ?」と聞いた。
そういえばそうだった。リズは俯いて、「すみません、、、忘れてました、、、」と正直に答えた。
カインはその言葉に目を丸くした。
「じゃぁ、何してたんだ??」