噂の５人は謎多し!?

「き、貴様!?もしや国の者なのか!!?」

「――あぁ。そうだけど？」

「国が送った暗殺者なのか!!?」

「そんなんじゃねぇよ」

「じゃあ何なんだ!!?」


金村が怯えながら聞いてみると嬰治は剣を振る構えをしながら答えた。


「――俺は国家極秘機密部隊【ルシオス】だよ」

「ルシオスだと!?落ち着け！金ならいくらでも――」

「んなもんいらねぇよ」


嬰治は剣を振り下ろした。金村は悲鳴をあげるまでもなく死んだ。

その様子は見た涼輔は言葉を失った。


「さてと……。そろそろ涼輔を起こすか……」


嬰治が涼輔の方を振り返った瞬間、嬰治は驚いていた。


「――涼輔……。意識戻ってたのか……？」


驚く嬰治に涼輔はゆっくりと頷いた。嬰治はその答えを聞くと少しの間沈黙状態になった。

少し経つと嬰治は困ったような表情をしながら、持っていた氷の剣を一瞬で手元から消した。それと同時に頭にあった氷で出来た狼の耳もなくなった。