かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「待って!沙織さん!」
やっと、沙織ちゃんの腕を捕まえた。
「…何なんですか?どうせ心の中じゃ笑ってるんでしょ…」
キッと涙を堪えて、睨むように私を見る。
「そんなことないよ…」
「じゃぁ、同情?勝手なことした兄貴のせいで…私1人盛り上がって…バカみたい…」
「…そんな事ないよ!」
「兄貴が頼まなかったら…陸くんは私に優しくする事なんてなかったのに…」
沙織ちゃんの虚しさがすごく伝わってくる。
この気持ち…すごくわかる。
「…それはわからないけど…お兄さんはあなたの事…」
「…期待してた分…余計に辛いよ…。何が私のためよ…」
「うん…そう思うよね…わかる」
「え?」
興奮してた沙織ちゃんが私の事を見た。