かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「私にもお兄ちゃんが居てね…沙織さんと同じ様な経験したの」
「同じような経験?」
「私ね、お兄ちゃんと同じ歳の幼馴染が初恋の人なんだ…」
「……」
沙織ちゃんは黙って聞いてたから、私は続けた。
「私の気持ちに気付いたお兄ちゃんね、その彼に私の事頼んだの。彼には当時彼女居たの知ってて…」
「……」
「優しくしてやってほしい。少しでいいから一緒に過ごして思い出作ってやってほしいって…」
「……」
「本当は彼女が居たって知ったら、後からのが傷つくのにね…。先の事なんて考えられないんだよ。
かわいい妹がさ、少しでも傷つくのが遅くなるように、少しの間でも幸せで居てくれるように…
そんな風にしか考えてないで…事実を知ったらとかまで頭まわんないんだと思う、きっとね」