forever~愛しい人へ
♪~♪~♪
きた!!!!
私は急いでメールを開いた。
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受信:bb-bxkx89@..
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2年の野球部の奴に
聞いた!迷惑だよな。
――――END――――
迷惑って言うより…
知らない人だから
怖いよね。うん。(笑)
その前に野球部で私のアド
知ってるのって…
まさに後ろの席の居眠り中の
この男の子だよね?
「…ねぇ…神崎君」
私が呼びかけると
眠そうに返事をする神崎君。
私の声と同時に
りょーちゃんがこっちを
見てるのがわかる。
「りょーちゃん何?」
「や…別に何も…」
そう言いながらも
りょーちゃんは後ろを
振り向いたまま。
(ま、いっか…)
「野球部のキャプテンに私の
メアド教えたでしょ」
私が少し怒りながら言うと
神崎君は目が覚めたのか
パチパチと大きな目で私を見た。
「あー廉さんが陽菜の
アド教えろってしつこくて。」
「何で私なのよ!勝手に
教えるとか最低だよ!」
「仕方ねぇじゃん。陽菜は
絶対無理とか言うだろうし、
廉さん先輩だし逆らえないし。」
神崎君の言葉に
私は言い返さなかった。
確かに教えていい?とか
聞かれても基本教えないし
先輩に逆らえないのも
なんとなくわかる。
「てかさーお前鈍感だな」
「いきなり何よ?」
いきなりりょーちゃんが
会話に入ってきて言った。
「そのキャプテンはお前に
惚れてるんじゃねーの」
「…は?私知らないし」
「一目惚れとかあるだろ」
冷たく言うりょーちゃんに
少しイラっと来たけど
気持ちを抑えて神崎君に聞いた。