forever~愛しい人へ


「違うよね?」

「…知らない。でも普通に
危なくないしいい人だよ。
メールだけでもしてあげて」


少し悩んだあげく、
メールを返すことにした。


「お前メールすんの?」

「するよ。一応先輩だし」

「ふーん」


自分から聞いてきたくせに
返事それだけですか!

何かこの話ししてから
りょーちゃん冷たい…。


「何でそんな態度なの?」

「別に変わんない」

「普通に冷たいじゃん」

「冷たくねぇよ」


ここでまた言い合い。
冷たい。冷たくない。
このパターンさっきもあったよね …


「冷たくねぇっつの!」

「…あ!わかった!嫉妬?」

「っ…は?」

「ヤキモチ妬いてるんだ(笑)」


私が冗談でそう言うと、
柄にもなくりょーちゃんが
真っ赤になった。

…何で?赤くなるの?


「顔…赤いよ?」

「わかってるよ!!」


照れ隠しなのか、口調が
いつもより乱暴で…
でも、これは図星だって
思ってもいいのかな?


「私に嫉妬するなんて変なの」

「わかってねーのな」

「ん?何を?」

「なんもない。」






本当はね、私なんかに
嫉妬してくれたこと…
嬉しかったんだと思う。

あのときは素直じゃなくて
自分の気持ちに気付けなくて
嬉しいなんて思わなかった。

でも今となって気付くよ。
大事にされてたんだって。


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