昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜

ここ最近…っていうか夏休み中、303号室に明かりが灯るのを見かけたことはなかった。

どこをほっつき歩いとんか。


「…知らんわ」

「知らんてアンタ、おんなじアパートやろ。会うてないの」

「……うん」

「たまにはご飯でも差し入れ行ったげーよ?…よっしゃ優子、今から着付け覚えてもらうで!!」




──かっちゃんには、あれから一度も会うてない。

















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