昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜
あー足痛い。けっこうキツイ。
きっと今ごろ風間ウチのこと捜してる。心配させとる。最低や。
祭りの心地よい喧騒からぽつんと抜け出て。アホちゃうか、ホンマ自分、
「……………え」
…なにしてんの。
顔あげて、呆然と立ち尽くした。
だれもおらんて思てたそこに、ひとつの影。無駄にデカイ影は、ひとりの男の形になる。
見覚えのある、それは。
「かっ………」
──かっちゃん。
少ない光を全部吸収して、瞳だけはゆらゆらと揺れる。
自分の瞳の中でも、ゆらゆら。同じ現象が起きとるのがわかった。
なんでおるん。なんでウチは、ここに来てもたん。
久しぶりに見るかっちゃん。ウチはただ、その場に縫い付けられたみたいに立ち尽くす。
かっちゃんは、影と一緒にムクって起き上がって。
不思議そうな目でウチを見上げる。
「ゆう……?」
かっちゃんや。
かっちゃんや。かっちゃん。
…かっちゃんが、おった。