おかしな国の住人たち






シンデレラは死んだ魚のような目をしているジャック不思議に思いましたがあまり気にしませんでした。




何しろもうすぐ美しさが手に入るのですから!




家の中に入ると、ジャックのお母さんはさっそくガサゴソとホコリの被った棚を探り出しました。




「あったあった。これだわ♪」




出てきたのは、小さなオレンジのビン。




ふたには【これであなたも思い通りの顔に!きれいになれる薬】と書いています。




「これを『ブリ・コタージア・マッケンリー』と唱えてから飲み干したらきれいになれるらしいわ♪」




ジャックは昨日これをくれた人の言葉を思い出しながらいいました。




「『ブリ・コタージア・マッケンリー』ね。分かったわ」




シンデレラはにこにこ笑いながらそのビンを受け取りました。




「向こうの部屋に鏡があるよ」




ジャックは隣の部屋を指差していいました。




「ありがとう♪」




シンデレラはうきうきでその部屋に入っていきました。








―――しかし、しばらくして「キャー」というシンデレラの悲鳴が聞こえてきました。











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