おかしな国の住人たち
「どうしたのかしらね〜」
ジャックのお母さんは相変わらず呑気なものです。
「僕、なんか嫌な予感がする…」
ジャックは苦虫を噛んだかのような苦い顔をしています。
すると、バン!と勢いよくドアが開く音がしました。
「何よ、これ!ただの“りんごジュース”じゃないのよ!」
そう言って出てきたシンデレラは持っていたビンを指差しました。
「母さん…あの薬、誰からもらったの?」
ジャックは恐る恐る聞いてみました。
「確かその不思議な人、
【この間はりんごを売って食中毒をおこしたからね…りんごジュースなら大丈夫だろう。きれいになれる薬だとか言って。ああ、それにしてもどうしよう!オーロラ姫の呪いに魔力を使い果たしてもうない。これで大儲けを狙わないと…】
ってぶつぶつ呟いてわ♪ほんと不思議なおばあちゃんよね♪」
「それ、ただの詐欺やん!」
ジャックよりも早くシンデレラがつっこみました。
先につっこまれたことがくやしくて、ジャックはチッと舌打ちします。
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