あいらぶゆー2
女はそう叫ぶと、割れたグラスの破片を避ける事もなく、そのまま踏みつけ店を走って出て行った。


「ヤバそうですね。お店出ましょう」


舞はオレの腕を取り、オレたちも店を出た。


店を出ると、さっきまでの喧騒が嘘のようだ。


穏やかな街並みに、晴れ渡った空…。


「花柳さん、私との事。軽い気持ちでいいんで、考えといて下さいね?」


あっけらかんとした表情で言う舞に、目眩がしそうになる。


オレが言うのも変だけど、もっと自分を大切にしろよ…。


「バカかオマエ。オレは店の女には手ぇ出さねー主義なの。しかも、オレのエッチに愛はねーから。それでもいいん?」


舞は、一瞬息をのんだ表情になった…けど、またいつもの顔に戻ってにっこり笑う。


「そんなの…試してみないと分からないじゃないですか」
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