今度は俺が恋をする
凜先輩ひどいなぁ~そう思いつつも、お腹が痛すぎていつものように話せない。


「アハハ……」



引き攣った笑顔を向けると凜先輩が……。



「おまえ本当に具合悪かったんだな?」


そう言って、私の肩をそっと優しく抱きながら保健室まで連れて行ってくれた。


お腹痛いのに加え、ドキドキする心臓が痛くて。



保健室のドアを開けると、誰もいない。


「凜先輩、授業中だからもういいですよ?」



いくら保健室でも、二人きりなんて緊張しすぎて私は思わずそう言った。




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