今度は俺が恋をする
「このまま授業に出てもなぁ~。
つか、おまえほっておいたら倒れそうだし。


顔赤いけど、熱があるんじゃね?」



私の前髪を、凜先輩の綺麗な手が触った。



ドキドキ……。



思わず目を閉じてしまった。
その時、おでこに凜先輩のおでこが触れた感覚が。



「やっぱりおまえ、熱っぽいな。

ベッドに寝ろ」



熱はないはずなんだけど。



何も答える間もなく、カーテンを開け
ベッドの掛け布団をどかしてくれた。



「ほら」




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