君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
――――――――――――
――――――――
『ありがとうございました!!』
少し長引いたが練習も終わり、帰り支度をし始めた時だった。
「お先!」
天雅が音速も凌駕する勢いで帰る用意をして体育館を出て行こうとしていた。
「ちょっ、おい天雅!」
紫音が天雅の後ろ姿にそう言ったが、天雅の耳に届く様子もなく体育館から出て行ってしまった。
「なんなんだよあいつ。」
「さぁ…」
呆れる紫音にそう返したが、先程のことが気が気でならない。
もしかしたら、今急いで出て行ったのも由姫ちゃんが絡んでいるかもしれないと思うと、いてもたってもいられなくなり、俺も天雅に次いで体育館を飛び出した。