蒼い太陽
この世界、セフィアには太陽族、月族、星族、そして闇族と呼ばれる人々が存在している。


その大陸は太陽族が治める西のラディア、月族が治める北のキリト、星族が治める南のリアス、闇族が治める東のクエントに分けられていた。


光が闇を照らすように、闇族は唯一自分達を滅ぼすことの出来る太陽族を恐れていた。


闇族は太陽族を滅ぼそうと企んでいた。


太陽のみが闇を晴らすことができる。


闇にとって太陽は脅威であった。


星は月は闇に浮かび上がるだけであり、そのため星族も月族も闇族にとって無害であるはずだった。


しかしそう遠くはない昔、闇族は月族を滅ぼした。


月族は太陽族と同様、とてつもない魔力を秘めた一族であった。


たとえ闇族が攻めてきたとしても、闇族に勝るほどの力は存在していると言われていた。


闇族が月族を滅ぼすことができるはずがなかったのだ。


月族の滅亡。


これは闇族の力が増大したことを示す。


月族が滅びたことは、星族、太陽族に大きな衝撃を与えた。


何故闇族は月族を滅ぼさなければならなかったのか、闇族の力が増大した原因は何か、多くの謎が残った。




< 17 / 352 >

この作品をシェア

pagetop