蒼い太陽
「月族―!?」


アヤトは思わずつぶやいた。


「すべて消えたと思ったが、生き残りがいたのか。余計なことをしてくれた者がいたようだ。


族宝を取り戻したいか?


お前一人でアレをどうする?」


「あれは一族の証。あなた達こそ、月族のものを所持してどうするつもりなの?」


「お前にはお前の使命がある。俺には俺の使命がある。


自分の使命を果たす。


それが目的だ。」


「目的…?」


「少し話し過ぎたようだ。月族が生きているとはな。

邪魔なんだよ。俺の使命のために月があっては。」


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