蒼い太陽
「レガート様、逃げて下さい!!アヤト、早く!!」


ミシャを見ると、魔法で瓦礫をうまく避けて道を作っていた。


道へ進もうとするが、なおも瓦礫が飛んできてうまく進めない。


舞い上がった粉塵によって視界も悪かった。


やっとのことでミシャの作った道を抜け、封印の間からレガートを連れて出ることが出来た。

「レガート様、大丈夫か?」

レガートは肩で大きく息をしている。


顔色も真っ青で冷や汗をかいていた。


「凄まじい威力だった…ゼオは。


一発、奴の魔法を城に当てられただけでこのざまだ。

すまない、…少し、眠る…」


そう言うと、レガートの身体から力が抜けたことがわかった。


「アヤト、レガート様の部屋に連れていきましょう。」


ミシャが言う。


「ユウ達はどうする?」


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