この手で紡ぐ神の欠片



「も?」

彼の言葉に、私は首を傾げた。

「物心ついた時から、か。見えてね」

そう言って詠人は
2冊の厚い本を
私の目の前に置いた。

「ギリシャ神話と、聖書――旧約聖書ね――の本だよ」

2冊か。

私は詠人の目を見た。

「2冊使ってるんだ」

視線だけで伝わったのか、
詠人が私の無言に答えた。

「詠人のきっかけは?」

今度は言葉で尋ねた。



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