この手で紡ぐ神の欠片
*
次の日の学校。
やっぱり冬で、冷たかった。
「ねぇたま、オレまた父親にお前のこと言われたよ」
屋上でカラスといた私に、
突然やってきて詠人は言った。
「あ、珠輝のカラス?」
カラスの姿を見ると
詠人は表情を明るくし
私に聞いた。
「正確に言えば、食料」
にぃっ、と唇の端を吊り上げて
私は答える。
「誰のものでもないし食料でもないサ」
カラスが否定するように
黒い翼を動かした。
「ははっ、そう。名前は?」
詠人がカラスに尋ねた。
「フーギン、サ」
カラスが答えた。