紅い月
シン・・・・




「泣いてた・・・?」





「あぁ・・・苦しそうな辛そうな顔で・・・」




藤堂の言葉に近藤は身を硬くする。





「・・・山崎、今の話聞えたな?」




「はい。」





土方が襖のほうに言葉を掛けるとその襖がそっと開き、山崎が顔をだした。






「・・・何にもできなくてごめん・・・」




「気にしないで下さい。藤堂さん。アイツは自らの意思で此処を離れたんです。藤堂さんが責任を感じる必要はありません。副長、山内の事はもう諦めましょう。」







山崎の言葉に藤堂は頭鈍器で殴られたくらいの衝撃を受けた。




「・・・んで・・・なんでそんな簡単に諦められるんだよっ!!お前、凛のことが好きなんだろ!?なのになんでそんな簡単に諦められるんだよっ!!」


















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