紅い月
「・・・失礼します。」





藤堂の言葉を無視し、山崎はその場を離れようとする。





「何とか答えろよ!!」





部屋を出て行こうとする山崎の腕を藤堂が掴み引き止める。





「藤堂さん、離してください。次の仕事がありますので。」




藤堂を見た山崎の瞳はとても冷たかった。






「平助・・・」






近藤に名を呼ばれ、ハッと我に返ると山崎の腕から手を離す。















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