紅い月
「土方さんが?」



「えぇ、だから治らない訳は絶対にないです。後はあなたの心次第です。さぁ咳も治まった様ですし眠りましょう。ゆっくり休んでください。」



松本はそう言うと蝋燭の火を消し部屋を出て行った。


「私の心次第……か…。」



凛はそう呟くとそっと襖から覗き込む様に部屋を照らす紅い月を見た。





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