魔女のカウントダウン☆

『なら、俺も聞くけど、文人って誰だよ? めるの彼氏だろ!?』


『えっ!?』


瞬間、固まった。

幸也の口から出た『文人』の名前に、頭に登ってた血が一気に引いてゆく…。

『なんで、文人の事知ってるの?』

上目遣いに恐る恐る、訊いた。
幸也が答える。

『一年前、最後の晩に歩夢ちゃんから聞いた…』


『で、その彼氏とは、まだ続いてんの?』

続いて訊かれた幸也からの質問に、あたしは、うつ向いたまま 何も答えられなかった。

一年前も、今も 文人とは完全に切れた訳では無かったから・・・。

だけど


だけどね


あたしは、顔を上げた。

その時

『続いてるんだ…』
幸也の口角が、意地悪そうに吊り上がる。
冷たい瞳が、あたしを見下ろした。

『なら、お互い様って事だろ?』

そう言って、含み笑いを浮かべた。

(お互い様…)
彼の口から発っせられた言葉は、あたしが、今から伝えようとした想いを全部、打ち砕いてしまう言葉だった。

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