魔女のカウントダウン☆

そんな事を思ったら、また涙腺が刺激された。

『そんな目で、見るな』

幸也が、掠れた声で囁く。


『そんな目で、見られたら、お前をめちゃくちゃにしたくなる!』

両手が、背中に回る

グイッと力強く引き寄せられて、窒息しそうな程抱き締められた。


めちゃくちゃ?


それも…いいかもね。


お互いに、ただの遊びなら

遊びのまま、壊れちゃえばいい…。


こうして、力強く抱き締め合って


粉々に、跡形も残らず、砕け散ってしまえば、何も苦しまなくて済むのに・・・

その後


幸也の部屋で、彼に荒々しく抱かれながら、あたしはずっと、そんな事を考えていた。


幸也の指先が、唇が、あたしの五感、全てをただのメスに変える。


彼の腕の中で、喘ぎ続けるあたしには、もう、理性、恥じらいなんてものは無くて、もっと、抱いて欲しいと、本能のまま 彼にしがみつくだけだった。
『める!』幸也が何度も耳元であたしの名前を囁く。荒くなった2つの呼吸が近づいた口元に重なり合う。

彼と1つになった時


あたしの目に映ったのは

夜空いっぱいに輝く、色とりどりの滲んだ花火だった。

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