魔女のカウントダウン☆


『・・める、めるってば、大変よ!!』

あれから、直ぐに寝てしまったのか?
次に目を開いた瞬間、あたしの視界に飛び込んできたのは、歩夢の焦ったような顔だった。

『どうしたの、また 何かあったの!?』

布団を剥いで飛び起きる。

クローゼットの前では、既に起きていた美紀が笑っていた。

加奈が、いきなり背後からあたしを抱き締める。

そして、耳元で囁いた。

『大変だよ、める もう夜だよ』

・・・・と


それは、恐ろしく大変な事だった。

『うぎゃああーー!!!!今日、1日 ゲレンデに出てないーー!!!!』

頭を抱えて、吠えまくるあたし


『ごめんね、良く寝てたから、起こすの可哀想かと思って・・寝かしといたけどさすがに、まだ 寝てるとは思わなかったわ…』

加奈が、呆れたような顔で言った。


『あんた達は、滑ってきたの?』


あたしの問いに、歩夢が答える。


『勿論よ! あたしと加奈は、朝から 途中からは美紀も加わって 楽しく滑って来たわ』


『ごめんね、める わたしもさすがに、12時間も睡眠は、取れなかったわ』

美紀の言葉に、あたしは壁の丸時計を見上げる。


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