魔女のカウントダウン☆
(まさか!?)
『ゆ・・き・・』
声が震えて、言葉が上手く出てこない…
『ここに来たって事は、腹を決めてきたって事だよな?』
その声は、また あたしの耳を掠めるように聞こえた。
低いテノールのハスキーボイスが、愛しく響く。
間違い無い 幸也だ!!
『幸也…あたし… あたし…』
その瞬間、肩を掴まれ、身体が引き離された。
『どうなんだ!? 答えろ、める!!』
大きな声と共に、視界に映る、切れ長の瞳
怖がってちゃ駄目だ!!伝えなきゃいけない言葉がある。
『そうだよ… あたし、腹を決めてここに来たんだよ幸也… あたし、貴方の事が・・』
その時
また、あたしは 彼の腕に強く抱き締められた。
『もう…絶対 離さねーから!!』
頭上から、聞こえた幸也の掠れた低い声
嬉しくて、ついにあたしの涙腺は崩壊した。