魔女のカウントダウン☆

『1(ワン!!)』

そう叫ぶと同時に、加奈が
『お先に!!』
と言って、斜面を落ちるように、滑り出した。

『あっ、ズルい!!』

慌てて追いかける、歩夢と美紀

直後、その2人の後を追って、あたしも スタートをきった。

エッジをこまめに効かせながら、滑り降りる急斜面は、たまらなく、スリルがあり 楽しい!!

頬に痛い程、吹き付けてくる向かい風が、今のトップスピードの速さを身体に体感させてくれる。

あたしの前を滑る、加奈、歩夢、美紀の描くシュプールは、凄く綺麗で 『お見事』と言う感じで スキー歴の長さを物語っていた。
一気に、下迄滑り降りるとあたしは、待っていた3人と、(パチンッ)と手合わせをした。

そして、4人同時に呼吸を合わせて雄叫びをあげる。


『やっぱ、スキー 最高っしょっ!!!』



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