魔女のカウントダウン☆
時間は、刻々と過ぎてゆく
パーティー会場で、あたしは、壁の液晶時計とずっと、睨めっこをしながら、幸也の到着を待っていた。
時刻は、午後11時30分
幸也は、まだ 来ない。
(まさか…事故とか?)
急に、嫌な予感がふっと脳裏をかすめ、心拍数を速めた。
(ううん…そんな訳無い!)
慌てて、打ち消すあたし
だけど、不安な気持ちは消えない。
無理矢理消そうとすると、かえって、増殖していくばかりだった。
この不安を消すには、幸也の姿をこの目で確認するしかない。
…お願い。幸也、早く来て!
祈りながら、また、時計を見上げる。
午後11時50分
カウントダウンまで、後、10分
会場から出て、正面玄関に向かった。
巨大な硝子窓に綺麗にライトアップされたゲレンデが映る。
『…幸也』
名前が…口から零れた。
昼間、あたしは幸也が死んだら、あたしも死ぬって、冗談っぽく思ってたけど…
あれは… 嘘じゃないよ。
本当の気持ち…。
もし、幸也に何かが起こったとして、それが、今 自分の命を捧げる事によって、彼が助かるなら…
幸也、あたしはね
喜んで、死ねるよ…。