魔女のカウントダウン☆
あたしね… バカだし、上手く言えないけど…
幸也に出逢って、初めて愛を知った気がする。
だって、自分の命より、ずっと ずっと 何倍も幸也の命の方が大切だもの。

こんなわたし…今まで知らなかった。
こんなにも、深く誰かを愛せるなんて、貴方に出逢って…初めて知ったの…。
だから、お願い。あたしの側に帰って…。
あたしの事…離さないで!その時

『10!』

会場から、カウントを切る声が耳に訊こえた。だけど、あたしの目は、この自動扉が開く事だけを願っている。

『9!』

ゲレンデの魔女様

『8!』

お願い!!

『7!』

この目に、あたしの元に走ってくるあの人を映して!!
『6!』

その時
白いスキーウェアーが、こちらに走ってくる姿が見えた。慌てて、外に飛び出すあたし

『5!』

『幸也!!』確認は、まだ出来ないけど、そうだと信じて叫んだ。

『4!』

『める!!』

今、声が訊こえた。
間違いない、幸也だ。

『3!』

早く顔が見たくて走り出す。

『2!』

極端に歪み出す、あたしの視界に、幸也がぼやけて映った。

『1!!』

腕をグイッと強く引かれて抱き締められた身体。
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