魔女のカウントダウン☆
目が、覚めると横には、あどけない顔をして寝ている幸也がいた。
あたしは、そっと、彼の前髪に触れて見た。
柔らかい感触が指先から伝わる。
彼の顔をマジマジと見詰めた。
『こいつ、あたしよりはるかに、美しい!!』
何となく、ジェラシーを感じ、人差し指で彼のおでこを弾いた。
『う〜ん!』
幸也が、眉をピクリと動かして、寝返りを打つ。
背中を向けられたあたしはバスローブを着て、ベッドから立ち上がり、反対側へと回り込んだ。
マットの上に頬杖をついて、再び 彼を眺める。
(いい男だ…)
今度は…そう思い、目をトロンとさせた。
明日、あたし達は 東京に帰る。
幸也が目覚めたら、訊きたい事が沢山あった。
まずは、何処に住んでるの?
職業は?
兄弟とか居る?
そして、一番 訊きたい事
あたしの事、どう思ってるの?