ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』
「・・・正義の味方じゃないんじゃなかったのか?」
真木ヒナタが不思議そうな表情で龍一を見る。
「いえ、確かに正義の味方ではありませんが、この人達の人相に比べれば、十分、私達は正義の味方です。」
微笑みながら、答える龍一。
「・・・人相って必要なのか?」
「当然です!」
優雅さと華麗さを言葉に込めて言い切る龍一。
「まぁ~、そういうことだから、お前ら、あんまり悪いことしちゃだめだぞ。」
大和は、まるで子供に言い聞かせるように2メートル近いロシア人に言い聞かせる。
「・・・確かに俺達は、人相悪いけどな・・・さっきのは、別に女を攫おうとかしたわけじゃないぞ。」
苦笑いを浮かべながらロシア人が、大和を見た。