ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』


「・・・正義の味方じゃないんじゃなかったのか?」



真木ヒナタが不思議そうな表情で龍一を見る。



「いえ、確かに正義の味方ではありませんが、この人達の人相に比べれば、十分、私達は正義の味方です。」



微笑みながら、答える龍一。



「・・・人相って必要なのか?」




「当然です!」



優雅さと華麗さを言葉に込めて言い切る龍一。



「まぁ~、そういうことだから、お前ら、あんまり悪いことしちゃだめだぞ。」



大和は、まるで子供に言い聞かせるように2メートル近いロシア人に言い聞かせる。



「・・・確かに俺達は、人相悪いけどな・・・さっきのは、別に女を攫おうとかしたわけじゃないぞ。」



苦笑いを浮かべながらロシア人が、大和を見た。

< 52 / 55 >

この作品をシェア

pagetop