姪は叔父さんに恋してる


でも…、なんで早く反撃しなかったんだろうって後悔が先だった。

いや、どうしてもっと早くにあしらわなかったんだろう、と。



改札の向こうにチラリと、叔父さんの姿が見えたんだ。



「……嘘……っ。」

まだ待ち合わせには時間があるのに。
どうしてこんなに早く来るの?

私が言えることじゃないけど、叔父さんが時間通りに来なかったことが不思議でたまらなかった。


「…ちょっと、やめて!離して今すぐ!!」

取り憑かれたように、私は激しく抵抗を始める。

こんな場面、叔父さんに見られるわけにはいかない。
こんな汚い人と一緒にいるところを叔父さんに見られたら、きっと失望される。


「仕事道具駄目にしておいて何勝手なこと言ってんだよ!?」

「拾えば済むでしょ!?
今はそれどころじゃ…!」


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