姪は叔父さんに恋してる


「何すん…!!」

あ。顔付きが変わった。

撒き散らされた広告を回収するより先に、キャッチの手は私の手を掴み上げる。

「……や…っ!」

…さて、問題はここからだ。
怒らせた後のこと、考えてなかった。

周りの人に助けを求めようか。
それとも反撃するべきか。

表面上は恐がって見せても、内面の私は不思議なくらい冷静だった。


冷静の理由は、多分恐怖や緊張からじゃない。

叔父さん以外の人に触られていることに対する、嫌悪感からだ。


「ガキがカッコ付けてんじゃねえよ!」

更に手を強く握られる。

降ってくる声がいちいちうるさくて、感触はいちいち気持ち悪くて、ガキみたいな言動がいちいち癪に障る。

こんな場面、叔父さんに見られたくないな。

そろそろ反撃でもしようと思った。


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